ステッドラー ルモグラフの7Bと8B

このところ、講師(d)はステッドラー社の鉛筆、ルモグラフの7Bと8Bを愛用しています。昔からあったものですが、最近になってふと使ってみたところ手放せなくなりました。(以前は7B、8BではなくEB、EEとされていました)
6Bまでの鉛筆はどんなに黒く塗ろうとしても、金属っぽいテカりがでて黒くならないのですがルモグラフの7Bと8Bは真っ黒です。描き味も普通の鉛筆とはかなり違うのですが、物と物の接触部分等、締めたいところにピンポイントで使うだけで階調の幅を大きく広げることができます。ちなみに三菱鉛筆のハイユニは10Bまでありますが、6Bから先はあまり変わらない気がします。紙の白さと鉛筆の黒さでは現実の明暗の幅をカバーしきれないので、紙より白く鉛筆より黒く見せる為になにかしら工夫が必要になるものですが、基礎的なデッサンにおいては、あまり技巧に頭を使うよりも、黒さが足りなければ単純により黒い鉛筆を使うという対応をして、観察することに集中するのが良いかなと思います。


左は6B/5B、右は7B/8B。斜めから見ると違いが際立ちます。

 

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しばらく描きかけで放置していた頭骨ですが再開しました。接地部分や黒い角に8Bを使っています。

 

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これは実験的に8Bだけで描いている丸太。木炭のような黒さがでますが、筆先は木炭よりコントロールしやすいです。消しゴムで消えにくいという難点もあります。

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